開講によせて

 待望の『東京資本論講座第3巻』が、2019年7月から、新しい運営委員会によって、エデュカス東京(東京都千代田区)を主会場にして開講されます。

 私たちは、受講してくださる皆様が、
「参加してよかった」
「さまざまな問題を解決する社会発展の法則が見えてきた」
「現在から未来への歴史に確信と展望がもてた」
「学び、つかんだことで現実の社会に働きかけたい。」
 と思っていただけるよう、「私たちは、どのような心意気、構えで取り組むべきか」ということを真剣に討論しました。

 『資本論』。
 それは、マルクスによって、空想にしか過ぎなかった社会主義(共同社会)が、人類史上はじめて科学の軌道にしっかりと据えられた、画期的な「科学の書」であり、「変革の書」でもあります。私たちが学ぼうとする『資本論』は、科学性と革命性がその中心の骨格であり、命なのです。「骨抜き」では意味がないのが「『資本論』学習運動』」なのです。

□なぜ、かつて109年も前に、石川啄木がうたった「はたらけど はたらけど 猶(なお) わが生活(くらし) 楽にならざり じっと手を見る」と嘆いた貧困が、いまだに無くならないのか。
□なぜ、おおくの日産労働者の首を切り、生活を奪ったコストカッター、ゴーン元会長が、庶民には考えられない超巨額な「富」を独り占め、私物化出来るのか。
□なぜ、おおくの「ろくに食えない」人々や「朝食抜きの幼児」、「一食2~300円ですごすボンビー女子」が話題になるほど多いのに、大量の食品があまり、捨てられるのか、、、。

 学ぶとびっくりしますが、『資本論』とくにその第三巻は、正に「現代日本の病巣」の原因と処方箋を、実に的を射た分析であたえてくれます。
 ちょうど、それはニュートンの解明した「万有引力の法則」が長い長い月日がたって、一部を訂正されても、基本的・根本的には人間が従わざるを得ない客観的な法則であるように、『資本論』が152年も前に出版されたものでもあっても、それが厳密な科学であるからこそ、歴史と社会に対しての、さらには未来への揺るぎない生命力が発揮されているのです。

 こうした『資本論』の講座を新しく始めるにあたって、私たちは、昨年の「第2巻講座」の毎回終了後と、今年1月から3月までの「特別ゼミ」終了後の討論会で、皆様から寄せられた御意見と思いをしっかり受け止めながら、次のような立場で取り組むことにしました。
 それは、「講座の目的と性格、講座運営の基本点」であり、「どのような講座をめざすか?」についてです。

❶ 科学的社会主義の学説と、その中心的古典である『資本論』を、精確・忠実に学ぶ講座です。
❷ 『資本論』を読んでみたい、これまでの学習をさらに深めたいなどの願いに応え、年齢・世代を超えた、誰でも楽しく参加できる講座をめざします。
❸ 講座と、その「会」を民主的に進めます。

 私たちは全員、「科学的社会主義の書として学ぶ『資本論』学習運動」を継続して、今に学び、そして次の世代にバトンタッチしたいという熱い思いで集まったメンバーです。また、わたしたちは学びの場を提供する「裏方」として活動するだけではなく、全員受講料を納めて皆様とおなじ受講生としても参加する「学びの友」でもあります。講座にあたっては、お互いに率直な意見交換をして、いままでにない最高の講座を実現しましょう!

 私たちは、『資本論』学習運動を(受講者が自己負担してまで学ぶ運動は、世界中さがしてもない、日本独自の誇るべき運動だそうですが)、なんとしても継続して次世代につなぐことで、日本に生きる人々が平和で、弱者がいたわられ、貧富の差を生む階級社会制度を終わりにして、資本家ではなく、働く人々が共同で運営する「新しい日本=未来社会」を実現したい気持ちであふれています。

 どうか、『資本論』第3巻講座にご参加下さい!

 あなたの周りの方に、「今度の『東京資本論講座第3巻』は凄いらしいよ」と是非お伝えください!

 ホームページ、ツイッター、フェイスブックなどをお持ちの方は、このホームページをリンクしてくださり、「いいね!」の情報を拡散してください。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

2019年5月1日

東京資本論講座第3巻運営委員会一同

☆本講座の会場:エデュカス東京 (↓をクリックして下さい)
http://www.tokyouso.jp/introduction/access.html

☆テキスト:新日本新書版『資本論』 第8分冊~第13分冊(全6冊)
他の訳本をお持ちの方はそれをお持ちください。
各ページの上部に表示されているドイツ語版(原著版)ページと照合して講義が行われますのでご安心ください。

☆このホームページのアドレスは
https://sihonron-tokyo.net です。
このホームページはレスポンシブとよばれる方式で作成されています。レスポンスとは応答とか反応すると言う意味ですが、ウェブページ作成の場合は、「パソコンに限定されず、どのような機器でも対応して見ることが出来る」という技術です。

↓このQRコードを読み取るとスマートフォンやタブレットで見る事が出来ます。
是非これを拡散して下さい!