◆2023 秋の「資本論」特別講座を 2023年10月8日に行いました。
講師は、資本論研究の第一人者である、宮川彰先生(首都大学東京 名誉教授)です。
講義の詳細は以下をご覧ください。講義資料は、こちらからアクセスしてください。https://drive.google.com/file/d/1BLhJYhH61IwsNyP2vLb9DB_q32wAjL_H/view?usp=drive_link
■■■ 取りあげられたテーマ ■■■
科学的社会主義の未来社会論の特長とはどのようなものでしょうか?
仕事と暮らしのあらゆる分野で機能不全と閉塞感・危機感が深まるこんにち、未来論がかつてなく花ざかりです。「新しい資本主義」論(岸田政権)や、これに批判的な“脱成長”/“ゼロ成長”論や、そして持続的発展を掲げるSDGs未来論。さらにブーム再燃のAI大失業未来論が加わるという“百家争鳴”の様相です。
科学的社会主義の未来像は、
“生産手段の社会化”をうたい “搾取と貧困の根絶”を見透します。こんにちAI時代にどう描き込まれるでしょうか? カギは“流した汗が真に報われる社会”の実現です。キー章句を読み合わせしながらその特色と魅力を解説します。
ポイントは以下
① 生産力解放の拡大再生産、
② 真の「”個人的所有”の再建」(生産手段社会化もせず、コモンでばらまくのではない)〔…第1巻〕、
③ 再生産の法則に基礎付けた”釣り合いのとれた”真に持続可能な計画経済〔…第2巻〕、
④究極の真に”公正で平等な”富の分配の実現【各人は能力に応じて、各人には必要に応じて】〔…第3巻と「ゴータ綱領批判」〕、等々です。
これら各ポイントには、科学的社会主義の用語がならびますが、『資本論』未読であっても、経済常識でわかるものばかりです。ゼロ成長で未開野蛮に還るのか?、生産力を高めずに労働時間を短縮できるのか?、コモン(共有財産)でバラまいたなら社会存続・再生産は不可能ではないかetc.。 科学的社会主義・『資本論』の立場は、これらすべての疑問に答えと展望をお示しします。
◆2023 秋の「資本論」特別講座 2023年10月8日(1コマ目)
・イントロダクションーー昨今の未来論の三態
・「倫理的資本主義を目指して」(マルクス・ガブリエル ボン大学教授)…新製品(有用性)を前面に押し出す弁護論
・『高校生からわかる「資本論」』(池上彰)…「搾取」=必要悪とみる資本主義修正論
・現代中国における共産主義モデル村(「全国文明村」=現代版人民公社)…そこにある社会主義市場経済(株式会社村の富の行方は)
下のリンクをクリックしてください1コマ目の講義を見ることが出来ます。
https://youtu.be/D9n-X-rCWr8
◆2023 秋の「資本論」特別講座 2023年10月8日(2コマ目)
・利潤率低下傾向の法則で引導を突きつけつつ(資本の存在証明「利潤率」の衰退のレッドカード)――『資本論』第3巻 第3篇 利潤率低下法則論
・〔ロビンソン社会と対比した〕共産主義社会での社会的総労働の均衡的分配――『資本論』第1巻 第1篇 第1章
・資本蓄積法則の帰結として、資本主義的領有〔取得〕法則を動機・契機に、”収奪者の収奪”、「個人的所有の再建」。”流した汗が報われる分配”の実現、プロレタリア革命、資本主義最期のとき到来は不可避。――『資本論』第1巻 第7篇 第24章
下のリンクをクリックしてください。2コマ目の講義を見ることが出来ます。
https://youtu.be/JIU9Y6OE6U4
◆2023 秋の「資本論」特別講座 2023年10月8日(3コマ目)
<「2コマ目」からのつづき>
・資本蓄積法則の帰結として、資本主義的領有〔取得〕法則を動機・契機に、”収奪者の収奪”、「個人的所有の再建」。”流した汗が報われる分配”の実現、プロレタリア革命、資本主義最期のとき到来は不可避。――『資本論』第1巻 第7篇 第24章
・「各人はその能力に応じて、各人にはその必要に応じて」――『ゴータ綱領批判』
下のリンクをクリックしてください。3コマ目の講義が見られます。
https://youtu.be/cKr6bSh6f5s