ガイダンス開催

5月16日 
お茶の水「全労連会館」を会場に「2019東京資本論第三巻講座ガイダンス」が開催されました。
準備完了!12:40 

●運営委員は12時前に会場に入り準備作業を開始し、
 定刻通り無事講座がスタートしました。
   配布されたレジュメと資料はA3版で5枚もありました ↓ 

●ガイダンスの構成は60分3コマで、どのコマも充実した講義になりました。
 講義開始の冒頭、講師の宮川先生から
「第三巻講座は、今までの私の『資本論』研究の人生を掛けた講義にしたい」
とその並々ならない決意が語られ、参加された皆さんも心構えをあらたにされたと思います。

●【ワンポイント】から 
最初の講義は、宮川先生による「資本論視点から見る現代の事象解説」である「ワンポイント」が熱っぽく語られました。 
そのハイライトは耳慣れない「MMT」についてでした。↓

「これから国政の選択を巡っても、かならず俎上に上る問題、しっかりした見解を示すことが求められている」
という宮川先生の問題提起をしっかり受け止める必要があると思いました。 

●休憩を挟んで、引き続き本題の「『資本論』第三巻の魅力」の紹介としてガイダンスタイトルにもなった「未来社会への架け橋『株式会社』」がふたコマ掛けて解説されました。 

●「株式会社」と言えば一般的な印象ではわれわれ労働者の敵対物。首切りも、低賃金も、派遣切りも発信するのはいつだって「会社側」です。それが「未来社会への“熟柿”」だと言うのです!
「いったいマルクスは何を言ってるのだろう」と思った方も多いのではないでしょうか。
 宮川先生が用意された資料は、他では絶対に手に入らない、「研究過程での先生のコメントが書き込まれた『資本論』」のコピー、しかも、なんと24ページ分も資料として配付されました。講義はその資料を縦横に駆使して行われました。↓

●第三巻のタイトルは皆さんご承知のように、
資本主義的生産の総過程」ですが、

いままでなにげなく、
第一巻・第一部「資本の生産過程」
第二巻・第二部「資本の流通過程」そして第三巻・第三部は、その続きのように安易にタイトルを読んでいましたが、宮川先生から「研究者としても、読めば読むほど第三巻が凄い研究だと再認識した」と話されました.

● マルクスの格闘は、第1巻で「社会の富は、働く人々の作り出した剰余価値であることを証明」したのに、資本主義的生産が発展すると、まるで逆転して、「社会の富が資本の働きによって、また土地やお金が富を自動的に稼ぎ出すかのように見える」ー逆立ちした事象ー現代の資本主義分析に通じる問題にあるということがわかりかけてきました。
● 今回のガイダンスで、『資本論』第三巻でマルクスが語りたかったことのポイントの一つ「資本主義の高度な発達が、資本主義の終焉にむかうという必然的な法則」が見えてきて、本講座が待ち遠しくなりました。 

 片付けを終わってから、参加された若者から出された感想用紙に、
「第3巻に取り組めば、もっと世界のことがわかるかもしれないという気がしてきました。」という意味深い感想を読み、「今回はいろいろな困難に立ち向かう大変な運営、真の目的を受け止めて下さって嬉しい!」と運営委員会一同感動しました。
 
 7月28日から始まる「東京資本論第三巻講座」は、とても充実したものになること間違いありません。 

 マルクスが書き残し、エンゲルスの努力によって私たちが今読むことが出来る「現代資本主義の事象分析」を、渾身の研究成果で語られる宮川先生の講義を、是非とも多くの方々に聞いて頂きたいとあらためて思いました。

 私たち運営委員会は7月28日の開講に向けて、
 全力で準備を進めてまいります。
 是非とも本講座にご参加下さい!! 
 お知り合いにもお伝え下さい。よろしくお願い致します。

東京資本論第三巻講座運営委員会一同